ジュラシック・パーク、嘘だよな。
この記事は CCS †裏† Advent Calendar 2022 の3日目です。
昨日はうしくんのアクセサリーの話です。そういえばアクセサリー買ったことねぇ...。
明日はケバブのアルバイトの話です。山パン2回落ちの俺より100億倍えらい。
はじめに
どーもみなさまこんにちは、ゆんらべです。
突然ですが、皆様は『ジュラシック・パーク』をご存知でしょうか?
『ジュラシック・パーク』(原題: Jurassic Park)は、1993年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のSF映画です。雑に言うと「クローン技術で現代に蘇った恐竜たちがドッタンバッタン大騒ぎする映画」です。
本作ではブラキオサウルスやトリケラトプス、ヴェロキラプトル等の恐竜が登場するのですが、やはり印象的なのはティラノサウルスです。ホラー映画を彷彿とさせる登場シーン、時速60kmのジープに追いつく脚力、そして行く先々に出没する絶望感...。映画の中では神の真似事をする(=クローン技術で生命を弄ぶ)人間たちへの天罰と言わんばかりに捕食していきます。
このように、『ジュラシック・パーク』のティラノサウルスは徹底して「恐怖の象徴」として描かれています。
また、続編である『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークⅢ』『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でも、ティラノサウルスやそれに準ずる肉食恐竜が「恐怖の象徴」として描かれています。そして、そのような肉食恐竜たちはポスターやロゴマークとして描かれ、「作品の主役」として大々的に宣伝されます。
この記事では、ジュラシック・パークシリーズの各作品で主役を務めた肉食恐竜に注目しつつ、今年公開されたシリーズ完結編『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ではどのような肉食恐竜が「作品の主役」となったのか、語っていきます。
名称について
本記事におけるジュラシック・パークシリーズとは『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークⅢ』『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の6作品を指します。
また、ジュラシック・ワールドシリーズとは『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の3作品を指します。
各作品で活躍した肉食恐竜たち
ここでは、ジュラシック・パークシリーズに登場した「作品の主役」となっている肉食恐竜たちについて、雑に振り返ってみます。
ティラノサウルス(ジュラシック・パーク)
デカい。前述の通り、圧倒的なパワーで人間を捕食していきます。幸い、テーマパークのグランドオープン前だったので、キル数は少なめです。そしてオープンすることなくパークは閉鎖された。当時最先端のCG技術と恐怖を煽る演出がベストマッチして、シリーズの中で最も「怖い」と感じるティラノサウルスです。
ティラノサウルス(ロストワールド/ジュラシック・パーク)
デカい。本作ではティラノサウルスの親子(前作とは別個体)が登場し、恐竜の親子愛が描かれます。そのため、恐怖感が薄いと思いきや...
なぜかロサンゼルスで大暴れするので、街に出没するクマの強化版みたいな恐怖を感じます。街をメチャクチャにするだけでなく、特に関係無い一般人も捕食します。一般人可哀そう。可哀そうは可愛い。
スピノサウルス(ジュラシック・パークⅢ)
デカい。本作では、ティラノサウルスよりも強い肉食恐竜として描かれ、当然のように人間を捕食します。そして腹から着メロが流れる。
映画の序盤、ティラノサウルス vs スピノサウルスの大恐竜バトルは必見です。
インドミナス・レックス(ジュラシック・ワールド)
デカい。ティラノサウルスをベースに、ヴェロキラプトルやアマガエルなどの遺伝子を組み合わせて誕生したハイブリッド種です。ティラノサウルスよりも凶暴で、人間を嘲るほどの知能を有しています。
この個体は外界を知らずに成長したため、他の生物との距離感がバグっており、好奇心で生物(人間を含む)を殺します。シリーズの中でも最多キル数を誇る正真正銘の怪物で、前作までとは比べ物にならないほどの恐怖を味わえます。小さい子が見たらトラウマになりそう。大きい子でもトラウマになるわ!
インドラプトル(ジュラシック・ワールド/炎の王国)
インドミナス・レックスの小型改良版で、ティラノサウルスよりもヴェロキラプトルに近いハイブリッド種です。インドミナス・レックスと異なり、最初から軍事目的で生み出された生物兵器で、当然のように人間を殺します。
本作ではとある館が舞台となり、従来のジュラシック・パークシリーズとは大きく異なる閉鎖空間の恐怖が味わえます。ちなみに、インドレックスはジュラシック・パークシリーズでは珍しい雄の個体であり、合法的にドラゴンカーセックスができます。よく見ると(歯並びは良くないですが)顔が良く、人間を嘲ることに悦びを覚える性悪クソラプトルであり、一度殺すと決めた相手が死ぬまで追い続ける執念深さ、黒と黄色の配色が危険性を孕みつつも蠱惑的で、細い身体なのに意外と筋肉あるじゃん...となり、そして(歯並びは良くないですが)顔が良く、狡猾で、幼女の寝込みを襲う変態であり、さらに(歯並びは良くないですが)顔が良いので、インドラプトル、私の好きな恐竜です。
このようにジュラシック・パークシリーズでは、魅力的な肉食恐竜が「作品の主役」として描かれ、数多くの名シーンを生み出して数多くの人間を殺してきました。
そして、シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の「作品の主役」は...
白亜紀イナゴ(ジュラシック・ワールド/新たなる支配者)
なんとシリーズ完結編では、クローン技術で生み出された「白亜紀イナゴ」が大活躍します!
この白亜紀イナゴ、蝗害によって世界規模の食糧難を引き起こすというジュラシック・パークシリーズの中で最も危険な生物であり、どの肉食恐竜よりも出番が多かったので正真正銘「作品の主役」です。『イナゴ・ワールド/新たなる支配者』。
白亜紀イナゴは映画の終盤で焼却処分となり、その身を業火に焼かれてしまいます。しかし、凄まじい生命力によって炎を纏ったまま飛翔する「バーニング・白亜紀イナゴ」が爆誕し、施設の天井を突き破って脱走します。ハリウッドクオリティで描かれるバーニング・白亜紀イナゴの大群は圧巻の一言に尽き、本作最大の見せ場と言っても過言ではありません。その後、炎に耐えきれず力尽きた個体が「バーニング・白亜紀イナゴ・メテオ」となって恐竜たちや主人公たちに襲い掛かります。イナゴで恐竜大絶滅を再現(?)するとは思わなかった。
映画のラストでは、なんやかんやで白亜紀イナゴを駆除できるアンチ・白亜紀イナゴが野に放たれ、ジュラシック・ワールドは完結します。これがシリーズの壮大なる終幕か...。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の感想
ここからは、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を見た筆者の感想を書いていきます。
とある館から恐竜たちが野に放たれ、ジュラシック・ワールドの名の通り「恐竜たちの世界」となってしまった現代。前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、人間は恐竜と共存するのか、それとも支配するのか、という問いが提示されました。
当然、この問いに対する答えが『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で示されるんだろうな~と思っていたのですが、その過程が描かれることはありませんでした。
一応、最後の最後でエモい映像と共に「まぁ共存しようぜ!」という答えが示されるのですが、唐突感が否めず、何ともモヤモヤする終幕でした。
僕としては、人間と心を通わせたヴェロキラプトルのブルーと主人公のオーウェンたちが紆余曲折を経て恐竜と共存する道を選ぶ、という展開を期待していましたが、ブルーがオーウェンにキレ散らかして序盤で退場してしまい、しかも主役の座を白亜紀イナゴに奪われたので、期待外れだった...というのが素直な感想です。
しかし、思っていたのと違った...!というだけで、映画自体の完成度は高く、マルタ島で繰り広げられる恐竜と人間が入り乱れる戦闘シーン、特にオーウェンがバイクを駆りながらラプトルと戦闘するシーンはジュラシック・パークシリーズの中でも屈指の名シーンだと思います。
さらに、ジュラシック・パークシリーズの主人公たちが一堂に会するアベンジャーズ的な作品でもあるので、主人公たちが合流するシーンはファンには堪らないものとなっています。しかも、主人公たちは数多くの修羅場を潜り抜けた最強集団なので、誰かが足を引っ張ってトラブルに巻き込まれるといったイライラする展開がほとんど無く、スムーズに話が進んでいきます。上映時間は2時間27分と長めですが、退屈さを感じさせない没入感の凄い良作です。
総じて、映画自体の完成度は高く、ファンサービスに溢れている良作ですが、ジュラシック・ワールドシリーズの完結編として見ると微妙...といった評価になります。しかし、ここでは語り切れないほどのここすきポイントも多く、実際2周目は心の底から楽しめたので、見れば見るほど味が出るスルメ映画なのかもしれません。イナゴ映画ですが。
おわりに
いかがでしたか?
この記事では、シリーズ最新作で肉食恐竜よりも目立ってしまった「白亜紀イナゴ」を紹介し、その勢いで『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の感想を書いてしまいました。
ちなみに、オーウェンを演じるクリス・プラットはハリウッド版スーパーマリオブラザーズでマリオを演じるので、実質ジュラシック・ワールドシリーズの続編ですね!『ジュラシック・ワールド/キノコ王国』
おまけ
ここでは、筆者がオススメするジュラシック・パークシリーズを履修する際の時間割を紹介します。
1限目『ジュラシック・パーク』
全ての始まり。5000兆点の映画。これだけでも見てください。人間は愚か。
2限目『ジュラシック・ワールド』
新生ジュラシック・パーク。5000兆点の映画。ジュラシック・パークを履修しておくとジュラシック・ワールドが5000兆倍面白くなり、2500穣点の映画になります。ちなみに、オーウェンの吹き替え声優は玉木宏なので、是非吹き替え版で見て下さい。人間は愚か。
3限目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
筆者が好きなのでシンプルに布教です。インドラプトルの夢女になれ。人間は愚か。
4限目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』まで見ると『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』も見たくなってしまうので、予め履修しておきましょう。人間は愚か。
5限目『ジュラシック・パークⅢ』
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』まで見ると『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』も見たくなってしまうので、予め履修しておきましょう。人間は愚か。
6限目『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
イナゴ映画。人間は愚か。