何者かになろうとしてFall Guysを1ヶ月100時間プレイしたけど何者にもなれなかった話
これはCCS裏アドカレです
昨日は気持ち悪かった...😇
はじめに
こんらべ こんらべ こんらべ~!
CCS17年度生のゆんらべ らべ~!
はい落花生 落花生~!
今回はタイトル通り、Fall Guysをプレイした感想記事になります。
明るい記事に仕上がったと思います。是非ご一読ください!
Fall Guysとは
「Fall Guys: Ultimate Knockout」は2020年8月4日にPS4およびWindowsPC向けに発売されたゲームになります。
開発元はメディアトニック、運営元はDevolver Digitalです。
売上本数はPS4とPC合わせて2500万本以上の超大ヒット作で、
60人で戦うオンラインバトルロワイヤルゲームです。
「ゼリービーンズのような生き物としてプレイし、60人のプレイヤーの中で最高のプレイヤーとなるために迷路やジャンプチャレンジ、その他のゲームショーのようなアクティビティをこなしていく」- CNNより
友情!努力!勝利!
このゲームは、60人の中で1位になることが唯一の勝利条件です。
1位になるとクラウンというアイテムを獲得できます。
クラウンは入手難易度がKUDOSと比較して高いため、貴重なアイテムと交換できます。
ちなみに、1位になれなくてもKUDOS(ゲーム内通貨)や名声(経験値)を獲得でき、KUDOSを使用してアイテムを交換、名声を獲得してアイテムをアンロックすることができます。
コレクション性のある可愛くて面白いコスチュームが多く、キャラクターの見た目を楽しむだけでも満足できるゲームです!
私は誰だ?
ここで突然、僕の人生感のお話になります。
僕の中で人生とは、何者かになるために用意された地獄だと考えています。
小さい頃に将来の夢を持ったことは誰しも一度はあると思います。
将来の夢というのは大抵、何かしらの「プロフェッショナル」になることです。
しかし、現実は非情であり、世界は残酷で、人間には限界があります。
大抵の人間は夢を叶えることなく生涯を終えます。
夢を叶えるためには、自分の置かれた環境で出来る限り最大限の努力をし、血の滲むような思いを繰り返し、苦悩の末、掴み取る必要があります。
夢を叶えるとは、このような厳しい道のりを歩むことが出来る強い人間にしか成し遂げることのできない偉業です。
強い人間しか「プロフェッショナル」になることが出来ないのです。
世の中にはプロフェッショナルになるのが早い人がいます。
最年少〇〇!みたいな人たちはプロフェッショナルになるのが早い人たちです。
そのような人は、現状の環境に甘えることなく、自分の持っている天賦の才能を最大限に生かせる環境に自ら身を置き、想像を絶する努力を重ねているのだと思います。
僕は20代で、大学生です。
今までの人生で、
何かを成し遂げたことも、
偉業を達成したことも、
世間的に認められたことも、
何もありません。
勉強しろと言われたから勉強した。
勉強すると大人が喜ぶから勉強した。
そのような勉強を重ねたから大学に入った。
それだけです。
若くしてプロフェッショナルになった強い人間と違い、今の僕は紛れもなく、何者でもありません。
世間的に見れば未来ある若者です。
しかし、未来ある若者である僕が、現状に甘え、環境を言い訳にして、何も努力することなく年を重ねたら、どうなるか。
何も成し遂げることなく、プロフェッショナルになることもなく、自分が何者であるのか判らないまま終わる。そんな人生で幕を閉じるはずです。
何者かになるために用意された地獄で、何者にもなれずに終わる。
そんなことは容易に想像できます。
CCS
僕は何者かになりたいと思って、CCSに入会しました。
CCSには様々なプロフェッショナルの卵たちがいます。
そのような人たちと一緒に経験を積み、鍛錬を積み、何か成し遂げることができるかもしれないと、淡い期待を抱いていました。
しかし、昨年3年生の時点では、
曲は作れるけど似たようなワンパターンのものしか作れない。
プログラムは書けるけど大規模なシステムを組むことはできない。
絵は描けない。
全て大学生から始めたものばかりなので出来なくて当然です。
自分が出来る範囲のことを、それっぽく仕上げて、人に見せるだけの、本質は何も成長していない、何者でもないただの大学生のままです。
しかし、先輩、同期、後輩で僕より強い人はたくさんいます。
同年代なのに、その差は何処から生まれるのか。
そのような人たちのようにはなれないのか。
俺は成長できないのか。
俺は追い付けないのか。
そのような無駄な思考を何回も繰り返してました。
無駄な思考は回るくせに、その時間で努力ができないのは心の弱さです。
僕は弱い人間です。
何者かになるために
3年生と4年生の間の春休み、何者かになるための努力をしようと思いました。
春休みで機械学習、特に自然言語処理に関する勉強をすることに決めました。
CCSで自然言語処理に精通している人は少ない。
CCSで何者かになるためには必要なことだと確信していました。
環境構築を乗り越え、意味不明なコードを解読し、巨大なモデルを動かし、学習失敗を繰り返し、自分なりの苦悩の末、対話botを完成させました。
それをブログに公開し、先輩や後輩、何故か教授からもお褒めの言葉を頂戴し、ようやくこれで僕も何者かになれたと思いました。
しかし、そんな甘い幻想もすぐに消滅します。
研究を通して、厳しい現実を知ります。
僕が苦労して作った対話botは、自分の中では偉業でも、誰かが成し遂げたものをそのまま利用しただけの、ただのおもちゃです。
先人を模倣し、基礎を学び、応用し、昇華させる。
そのようなプロセスを経て何者かになるのだと思います。
しかし、僕がやったことは先人を模倣しただけです。
模倣するだけで何者かになれるはずがありません。
いつもより高度なことをしたという錯覚に陥っていただけで、3年生の時と何も変わっていませんでした。
何をやっても、何者にもなれずに、このまま人生が終わるのか、そのようなことを考えました。
ゲーム
僕はつらい現実から目を背けるためにゲームをします。
CCSには技術的に優れている人もいれば、ゲームも上手い人がたくさんいます。
僕はスマブラが好きでよく先輩と遊んでいますが、いつも負けてしまいます。
ゲームでも何者にもなれない、CCSという小さな団体の中ですら何者にもなれない、俺は弱い、努力ができない、現状に甘えて、環境を言い訳にして、ゲームで上達しようとしない、弱い人間。
週2回くらいこのような思考を巡らせてしまいます。
自分は何も成長していないという、つらい現実から目を背けるためにゲームをして、負け続け、自分は弱い人間だと改めて思い知らされる。
このような日々を送り続けてきました。
Fall Guysとの出会い
つらい現実から目を背けるためのゲームで、CCSの中で一番になろう。
一番になって何者かになろう。そのようなことを考えていました。
そんな中、ある一本のゲームが現れました。
Fall Guysです。
Fall Guysはある程度競技性はありますが、運要素も強いゲームです。
僕はある程度競技性のある運ゲーは得意なので、僕のためのゲームだと思いました。
このゲームなら、俺はCCSで一番になれる!
ゲームで、俺が、何者かになれる!
そう確信しました。
Fall Guysで何者かになるために
Fall Guysの勝利条件は1位になることです。
つまり、何者かになるためにやることは簡単で、たくさん優勝するだけです。
Fall Guysでは実績に「Golden Guys」というものがあります。
獲得条件は「20回優勝すること」です。
これを目標にしました。
優勝を重ね...
Fall Guysはチームを組んでプレイすることも可能ですが、ゲーム自体はソロプレイが基本です。
チームを組んでしまうと、全員が脱落するまで新しくゲームを始められないので、早期退場すると大幅なタイムロスになってしまいます。
僕はなるべく試行回数を増やしたかったので、1人でFall Guysをプレイし続けました。
研究の傍ら毎日3、4時間くらいFall Guysをプレイしてたと思います。
そして、ゲームを購入してから3週間、ついに目標である「Golden Guys」の実績を解除しました!
当時は上位1.0%未満の珍しい実績でした。
これで僕もFall Guysの上位プレイヤー!
(OBでもっと上手な人はいるらしいけど) CCSで一番になれた!
僕がゲームで何者かになれた瞬間です。
現実
しかし、Fall Guysで何者かになれたところで、僕の人生に何も変化はありません。
当然です。
プロフェッショナルになるためのつらく厳しい努力を重ねたわけではなく、自分が出来る範囲で、ただゲームをプレイして、自分が満足するためだけの、本質は何も成長していない、何者でもないただの大学生のままです。
Fall Guysで一番になるという、簡単に実現できそうな甘い誘惑にそそのかされただけで、本質は何も変わりません。
徒労に近い何かです。
結局、いくら自分で何者かになったと思っても、実際は何者でもないまま。
何者にもなれずに人生が過ぎていくだけです。
ぐだぐだ
そんなことに気付いたとしても、Fall Guysをやめることはなく、可愛いコスチューム目当てで周回プレイをぐだぐだ繰り返していました。
犬山たまき君のアーカイブを聞きながらFall Guysを周回プレイする日々が続きました。
その時間はとても心地よく、全ての嫌なことから解放された、最高の時間でした。
何者かになるなんてどうでもいい、ただゲームが出来ればそれでいいじゃないか、そんなことを思い始めました。
現実逃避のためのゲームからも現実逃避。
そんな生活でした。
結果
結局、購入してから1ヶ月でFall Guysを100時間プレイして優勝回数は30回でした。
こうして見ると大して優勝できてないですね。
その後
何故かFall Guysをキッパリやめてしまいました。
理由は判りませんが、たぶん原神がリリースされたからだと思います。
最後に
このままだとバッドエンドなので、ハッピーエンドになる話。
自分が春休みに作成した対話botは確かに先人の模倣にすぎません。
しかし、模倣なくしてプロフェッショナルになることはできません。
そこから始めた第一歩で、強い人間じゃないけど、確実に1つ1つ出来ることを増やして、少しでも成長できるように自分なりに努力を重ねて、頑張っていきたいです。
僕が何者かになるための道のりは長いものになると思います。
何年先、何十年先になるか判りません。なれないかもしれません。
長い地獄だと思います。
若くして何者かになった強い人にはなれなくても、何者かになることは出来ると信じて、日々精進していかないといけません。
そんなことを思うゆんらべなのであった。